ハステロイの押出金型の製作技術と事例、対応範囲をご紹介します

ハステロイ 押出金型 アイキャッチ

ハステロイの押出金型の製作技術

ハステロイの押出金型の製作は、加工会社にお断りされるケースがあります。その理由は、ハステロイが難削材といわれるほど、硬く切削が難しい素材だからです。

タムラエジアでは、5軸加工機などの最新設備を揃えておりますので、ハステロイのような硬い素材を用いた押出金型の製作に対応しています。また、弊社は金属加工を行っておりますが、中でも押出金型の製作実績が豊富であることから、加工会社が見つからずにお困りになっている方のご期待に添えることができると思います。

ヘッド本体 ハステロイ

ハステロイCの加工に対応

ハステロイはさまざまな種類がありますが、タムラエジアではハステロイCの加工が可能です。ハステロイCは汎用性が高く、押出金型によく用いられる素材です。

ハステロイの加工には、加工機を操作し、精度よく仕上げられるエンジニアが必要となります。さらに、表面処理などを行う場合、寸法公差に影響がないよう微細な調整をしなければなりません。弊社のエンジニアは、これまで多くの押出金型を製作してきた経験から、難しい加工にも対応でき、微細な調整を行うことが可能です。

ハステロイ 押出金型 バレルヘッド

押出成形の周辺部品の製作

押出成形では、金型以外にもさまざまな部品が用いられます。タムラエジアでは、フィードブロックやサイジングなど、押出成形に必要となる周辺部品の製作にも対応しています。

周辺部品も押出金型同様に、精度がよいものであれば不良率を下げ、安定した生産ができますので、高い精度が求められます。ハステロイのような難削材は、精度よく仕上げるのも難しいため、加工会社をお探しの方は、『寸法公差内で加工できるか』という点もあらかじめご確認された方がよいでしょう。
弊社は、5軸加工機による切削加工と丁寧な仕上げ加工により、そういった精度が求められる加工にも対応いたします。

ハステロイ 押出金型 マシニング 機械 5軸

ハステロイの押出金型の製作事例

ハステロイの押出金型の製作事例をご紹介します。次の写真は、弊社で製作した押出成形用の多層ダイです。

ハステロイ 押出金型 多層ダイ

多層ダイは、複数の種類の樹脂を同時に押し出して成形するための金型ですので、複雑な形状になることもあります。しかし、タムラエジアでは歪曲している形状や、傾斜のある穴など難しい形状の加工を得意としておりますので、複雑形状でも安心してお任せいただけます。

押出金型製作において、こういった切削加工ができることも重要ですが、その他にも重視しなければならない点があります。それは、流路の滑らかさです。この部分が成形時の品質にも大きく影響しますので、タムラエジアでは丁寧に磨き、仕上げ加工を行います。

ハステロイがなぜ金型材料に使用されるの?

ハステロイは、なぜ押出金型の材料に選ばれるのかご存知でしょうか。中には押出金型の材料選定に悩まれている方、ハステロイを選ぶか迷われている方もいらっしゃるでしょう。
そもそも、押出金型にはどのようなことが求められるのでしょうか。

  • 大量生産ができる
  • 長期的に使用することができる
  • 高温や圧力に耐えられる

ハステロイは切削性が悪く加工しにくいという難点はあるものの、押出金型に求められる要件を満たす、優れた性質を持っています。では、いったいどのような性質を持っているのか、ここからはハステロイの特性をご紹介します。

ハステロイの特性

ハステロイは、切削が難しいといわれるほど硬く強度に優れた素材です。そのため、成形時の圧力にも耐えることができます。また、耐熱性にも優れることから、成形時の熱による影響も出にくいです。

中でも耐食性には特に優れているため、大量生産にも対応しており、長期に渡って金型を使用することができます。ハステロイの特性や加工については、次の記事でもご紹介しておりますので、もっと知りたい方はぜひご覧ください。
ハステロイの特性や加工についてもっと知る>

金型材料に使用される他の材料

押出金型の材料にはハステロイ以外にも、特に強度や硬度が高い鋼材が使用されます。材は弾性、靭性、強度などに優れた素材です。ただ、鋼材にもステンレス鋼やプリハードン鋼など種類がいくつかあり、それぞれ性質は異なります。具体的には、HPM(プリハードン鋼)STAVAX(ステンレス鋼)といった材料が押出金型に使用されます。タムラエジアでも、ハステロイCのほか、HPMやSTAVAXを用いた金型製作のご依頼は多いです。

なお、材料選定の際には、材料の性質だけでなく、コストも考慮するようにしましょう。
ハステロイは高価な材料ですが、多くのメリットがあります。安価だからと金型に適さない材料で製作すると、頻繁にメンテナンスが必要になったり、不良率が高まったりして、結果的にコストがかさんでしまいます。長期的に使用するのであれば、材料費や加工費が高くても、その後のメンテナンスなどにコストがかからない材料を選ぶ方がよい場合もあります。そういった点も含めて、熟慮しましょう。

押出金型(Tダイ、丸ダイ、多層ダイなど)の製作はお任せください

押出金型の製作には、多くの知識と経験が必要であることは、ここまでの説明でおわかりいただけたかと思います。

ハステロイ 押出金型 Tダイ

今回は製作事例として、ハステロイの多層ダイをご紹介しましたが、そのほかにもTダイや丸ダイなど、さまざまな押出金型を製作した経験と実績があります。このような経験からノウハウを積み重ね、常に技術や品質の向上を目指し、お客様に満足いただける高品質の金型製作を実現しています。

他社製のオーバーホールにも対応可能

押出金型の掃除をしたり、作り直したりする必要があるのに、以前製作を依頼した会社が廃業するなどして依頼ができない場合、新たに会社を探すのに苦労されている方が多いように思います。その理由として、他社製の金型のオーバーホールに対応していない会社もあるからです。

タムラエジアでは、他社製の押出金型でもオーバーホールに対応しております。分解、洗浄、磨き、再めっきなどを必要に応じて行い、より長く使用できるようお直しいたします。

ハステロイの押出金型のご依頼はこちら

ハステロイの押出金型の製作をお考えで、金型製作や硬い材料の加工実績が多く、安心して依頼できる会社をお探しでしたら、どうぞ弊社をご検討ください。

タムラエジアはHRC60以上の硬い材料の加工に対応しています。こういった硬い材料や複雑形状の加工ができる会社がなかなか見つからずに困っていたところ、弊社を見つけてご依頼されたというお客様も過去にはいらっしゃいました。他社で難しいといわれたご依頼でも、一度お問い合わせください。

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電話:03-5735-3501
メール:info@tamuraejer.com
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